この方法は、次の5段階からなっています。
(1) Blenderをダウンロードする。(http://www.blender.org/download/)
私は、現時点での最新版ver2.71を入手し、日本語化しました。
(2) MMD モデルを導入できるプラグイン mmd_toolsをダウンロードする。
(https://github.com/sugiany/blender_mmd_tools)
(3) MMDモデルをBlenderに読み込む。
(4) Blenderからfbx形式で出力する。
(5) 3DXchangeでiClone用の iAvatarに変換し、iCloneに出力する。
(2) の mmd_tools の導入
a.インストール
mmd_toolsフォルダをBlender インストール・ディレクトリ内にあ
る addonディレクトリにコピーしてください。
例:Program Files/Blender Foundation/Blender/2.71/scripts/addons/
b.Blender で mmd_tools をアクティブにする。
Blender を起動後、図1の赤丸アイコンをクリック。
ファイル/ユーザー設定を選択し、図2の赤丸で囲った「オブジェク
ト」をクリック。
画面中央に Object:mmd_tools があるので、青丸内のボックスをチ
ェック。
c.再度、図1に示す赤丸アイコンをクリックして、3D ビューを選択
し、初期画面に戻る。
(3) MMDモデルのBlenderへの読み込み
今回移植させていただいたのは、ミニミニ東北ずん子モデル
(http://zunko.jp/)です。
a.MMD_tools の Import Model ボタンを押す(図1 に示す青丸)
オプションを設定する。(図3)
scale は8.6前後が使いやすいです。
物理演算は無意味なので、import only non dynamics… にチェック
を入れる。
希望する pmx形式のMMD モデル・ファイルを選択し、
Import PMX file ボタンをクリック。
b.入ってきたモデルは、かなり大きいのでマウスのホイールを回してモ
デルの姿を確認。
テクスチャを確認するために、MMD_tools の View GLSL ボタンを
クリック。図4
(4) Blender から FBX ファイル出力
a.ファイル メニューから、エクスポート/Autodesk FBX(.fbx) 出力
を選ぶ。
b.ファイルのエクスポート先を指定し、名前をつける。
c.オプションを設定(図5の1)し、右上のFBXをエクスポートボタン
をクリック。
★「カメラ目線」を利用する予定なら、エクスポートする前に、グロー
バル(ワールド)座標にして、角度を"0"にしておいてください(図
5の2)。こうしておかないと、目のボーンの位置が正しい位置に来
ないので、「カメラ目線」を適用したら、白目になってしまいます。
「カメラ目線」にする予定がない場合でも、視線合わせの時に楽なの
で、強くお薦めします。
(5) 3DXchange で iAvatarに変換
剛体の塊だけが表示され、マテリアル情報が透明になっている(図
6)ので、剛体を一個一個選択して透明にし、マテリアルは不透明度
を適宜設定し直します(図7)。
たいていは不透明度100%にすればいいのですが、衣装によっては半
透明の方がいいものもあります。UV情報は正常です。
表面がガタガタになっているので、「自動スムース」で最高の180で
処理してください(図8)。
非標準へ変換をクリックして、ボーンマッピングします。
ボーンマッピングはモデルによって様々なので、試行錯誤しながらマ
ッピングしていきます。
ヒップボーンを一番下のボーンにマッピングするのがコツです
(図9)。
マッピングできたら(図10)、スプリング編集をして、表情エディ
タで設定をします。
モーフ情報はモーフィングリスト中に列記されています(図11)。
最後に「iCloneに適用ボタン」をクリックして終了です。
★画像は、クリックすると拡大できます。